言の葉~「死ね」と言ったら殺人ですか?~



 小林は、あくまで静かな顔と声。


「もう、いいかな?」

 
 そう言うと、廉に道を譲った。


 道の向こうに見えるのは、死刑台。


 二つ重ねられて不安定な机。


 天井には輪になったロープ。


 気遣いのつもりか、上りやすいようにちょこんと椅子まで用意してあった。

 
 もう、これ、仕方ない?