言の葉~「死ね」と言ったら殺人ですか?~

  

 離されようと、右足を思いっきり振る。


 何かやわらかいものに当たった手ごたえがあったが、足をつかむ握力がゆるむことはなかった。


 小林も加勢して、ますます廉の勝ち目はなくなった。


 それでも抵抗を試みるが、むなしく上半身ごと教室の中へ戻される。


 悔し紛れに、乱れたスカートをなおしてブレザーのほこりもチェックする。


 そして顔をあげると、小林の顔が目に入った。