言の葉~「死ね」と言ったら殺人ですか?~



 小林が間に合ったの……?


 しかし、廉はスローモーションに感じた時間も、普通にしていれば一秒も経たない間のことのはずだった。


 間に合う訳がない。


 じゃあ……なんで……?


 背筋を酷使して、無理やりに上半身を振り向かせる。


「な……」


 廉の右足をつかんでいたのは、とある男子だった。