しかし、現実は厳しい。 「公介……?」 座ったまま動かない公介の、だらりと垂れさがった両手が動いて____ 耳を塞いだ。 廉の声が聞こえないように。 廉の助けも何も、聞こえなくなるように。 涙がこぼれ落ちそうになって、廉は天井を見上げた。 泣いてたまるか。