言の葉~「死ね」と言ったら殺人ですか?~



「覚えてない?」


 小林は廉の言葉を反復した。


「はい。悪口を言ったことは認めます。”死ね”と言ったかどうかは覚えていません」


「嘘! ”死ね”って言ってたじゃん!」


 廉が後ろを向くと、泣きそうな顔で夕菜が叫んでいた。


 頬を真っ赤にして泣き叫ぶ姿に、同情なんて、感じない。


 あんたに泣く権利なんてない。


 むしろ、その泣き顔をえぐって、傷つけてやりたくなった。


 あたしがあんた達にされて傷ついたのと同じくらいに。