「はい、これ春穂のね。それから、廉。はい」
廉のところにも、可愛らしいピンクのシートがやってきた。
うん、今回もうまく盛れてる。
ベストショットを選びつつ横目で春穂を見ると、春穂は受け取ったプリクラを、顔から十センチくらいのところまで近づけて、しげしげと眺めていた。
「春穂ー。そんなにプリおもしろい?」
「あ、えっと、なんか……みんな可愛いな、と思って」
「修正だって、修正」
伊織がすかさず春穂にからむ。
「でもさ、最近のプリってほんとすごいよね」
と夕菜。
「まあ、夕菜達は修正なんてしなくても可愛いんだけど」


