時計の短針がちょうど7のところにきた。 「起きて、ご飯」 手始めに、一番近くで寝ていた長男の龍樹を揺すってみるが、起きる気配はない。 「龍樹、航樹、浩樹、起きろ、ご飯」 言いなれた単語を一区切りずつ、全身全霊をかけて叫ぶと、ようやく三人は動く気配をみせた。 「学校休む~」 とぐずる三人の布団を、順にひっぺがしていく。 「寒い~」 掛布団がなくなっても決して立ち上がろうとはしない三人の敷布団をも、廉はひっくり返した。