言の葉~「死ね」と言ったら殺人ですか?~



「うわ、春穂わかりやすっ!」


「え~、誰なの~? ここだけの秘密にしとくからさ、教えてよ」


 夕菜の「秘密にしとくから」ほど信用できないものはない。


 さすがに廉の秘密はばらさないだろうが、春穂レベルの秘密なら、あっさり周囲にばらすだろう。


 だが廉も、春穂の好きな人には興味があった。


 いつも穏やかで微笑みを絶やさない、言ってしまえば自分とは正反対の春穂が、どんな人を好きになるのか気になる。


 女子というものは、一度食いついた話題は聞くまで離さない。


 はじめは渋っていた春穂も、三人の剣幕に負けたのか、ついにばらした。