廉達は放課後、セルフサービスのファストフード店で百円のジュースで二時間ほど粘るのが慣例となっていた。
四人の中で唯一部活に入っている伊織も、基本さぼりだ。
店からすれば迷惑な客だと思うが、平日夕方の店はすいていたし、邪険に扱われたことはない。
そして今日も四人はそれぞれに薄っぺらい透明のコップを持って、多少ぎこちないながらも話をしていた。
「じゃあさ、春穂はどうなのよ?」
恋愛状況についての話、いわゆる恋バナをしていたときに、いきなり話を振られた春穂が「え?」と戸惑う。
「春穂は相変わらず彼氏いないんだよね」
「……うん」
「好きな人は? いないの?」
とたんに、春穂が顔を耳まで真っ赤にした。


