言の葉~「死ね」と言ったら殺人ですか?~



「うっわ」


 廉は黒板の隣の壁に貼ってあるぼろぼろの画用紙を見て、思わずため息をついた。


 そばでバカ話をしていた伊織、夕菜、春穂が近づいてくる。

 
「うわー。廉、運悪いね」


 廉が見ていたぼろぼろの画用紙は日直当番表だ。


 なぜ廉の運が悪いかというと、廉が今日の日直だからだ。


 日直の仕事はほとんどあってないようなもので、もう誰も気にしていないが、ただ一つ、絶対にしなくちゃいけない仕事がある。


 なにも、一人残って掃除をしなくちゃいけないとか、そんなめんどくさいものじゃない。


 だが、今日の廉にとっては、なによりもいやな仕事だった。