「何すんの、先生。セクハラで訴えるよ?」
廉が怪訝な顔で振り返ると、小林の今にも泣きそうな顔があった。
「僕は思うんだよ、山本さんのかたきは誰がとるんだって」
……小林?
「死ねと言われなければ山本さんが死ぬことはなかったのに……それなのに山本さんを殺したやつは捕まることもなくのうのうと生きてくんだよ」
小林は同意を求めるようにクラスを見回した。
「僕には山本さんの無念を晴らす義務がある。僕は担任でありながら、山本さんを救ってやることができなかった」
小林の頬に一筋、涙のあとが。
「僕は山本さんを殺した相手、つまり山本さんに”死ね”と言った相手だね。そいつを見つけて、僕はそいつを殺そうと思う」


