言の葉~「死ね」と言ったら殺人ですか?~



「それで、小林先生。どうなんですか?」


 廉はもう一度質問する。


「大丈夫だよ。死ねと言ったくらいで警察に捕まるなんてこと、ないよね」


 やっぱり。


 みんなが心配していたのは、このことでしょ?


 廉がみんなのほうを向くと、みんなはそろってほっとした表情を浮かべていた。


 もう聞きたかったことは聞いた。


 ホームルームの時間もとっくに終わっている。


 廉が席を立ち教室を去ろうとすると、


「でもちょっと待ってくれる?」


 小林が突然、廉の右腕をつかんだ。