「それがね、違ったの!」 「えーほんとに?」 やたら長くてそのくせオチのない夕菜の話を半分聞き、半分は目の前の食べにくいパンケーキに集中しながら、春穂は微笑を浮かべる。 あーめんどくさ、なんて思っちゃいけない。 私は演技が下手なんだから、すぐ顔に出る。 「うんうん」 時折うなずいてみせると、夕菜は満足そうにまた話を続ける。 ____と、夕菜の話が止まったので不審に思ってパンケーキから顔を上げると、 携帯を見つめる夕菜の顔がにやけていた。