去年から十年日記というものを書いている。
一日あったことをほんの数行だが記していくもので、例えば去年の今日何をしていたかなどわかってささやかな喜びを感じるのだ。
そして、一日の総復習のようなこともできる。
おしゃれな夕菜に、髪形を褒めてもらえた。
しっかり者の伊織に、頼ってもらえた。
いつだってかっこいい廉に、「すごい!」と言ってもらえた。
なにげないことが思い出された。
私の地味な日常に少しだけど花が咲いて、少しだけど愛おしくなる。
始めは面倒に感じていた寝る前少しのこの作業も、今ではやらないと一日の区切りがつかないまでに習慣として定着していた。


