小林が、よたよたしながら教卓についた。
萌袖になってしまっている手で出席簿をちらりと確認して、
「うん……全員来てるね。えっと……これからみんなに大事な話があるので、よく聞いてください」
大事な話……?
少しざわざわしていた教室も、すぅっと静かになる。
「今朝、山本咲良さんが……遺体で発見されました」
眠そうにしている公介。
髪の毛をいじっている夕菜。
いつも通りの日常のまま、教室が凍りついた。
普段なら、小林が話し終えた後は必ず小林につっこむ声でざわざわとするのに、教室は冷たいままだ。
廉は、夕菜と伊織と春穂の、心配そうな目を感じた。


