すぐに三時間目が始まる状況の中慌てる小林を見られるかと思ったが、小林は意外にも慌てなかった。
黒板に”自習”とだけ書いておいて、萩野クンの遺体をそのままに職員室へ向かう。
____なぜ?
その疑問は時間割を見て解決される。
三時間目は小林の担当する英語の授業だったのだ。
しかし、それならそれでまた新たな疑問が浮かんでくる。
____萩野クンはなぜこの時間に戻って来たのか?
たまたまと言ってしまえばそれまでだが、七時間あるうちの一時間をあててくるなんて、萩野クンはよほど運が悪かったのか。
それとも……?