高校1年生になる私。

名前は宮下星歌ミヤシタセイカ


決して目立つわけでもなく
そこいらへんに居るただの女子高生になる


「星歌ーーーー!」


そう言って私の名前を呼ぶのは青中美鶴 アオナカミツル

「おはよー美鶴」

「ん?なんか元気なくない?まさか…緊張しちゃってるの?!」

美鶴は私なんかと違って明るくて
可愛くて…


なんで美鶴が私なんかと友達やってるのか自分でもわからない

中学では誰にでも優しく相談に乗ってたからみんなが大好きだった

私は…どうなんだろう。

自分で自分が嫌になってくる。


きっと美鶴はこれから高校でもみんなと楽しんで…

そんな高校生活を送っていくのだろう。


私ね…ほんとは夢を見たんだ。


高校で何ヶ月か経った時、美鶴には、たくさんの友達がいて
いつしか一緒に帰ろうって誘ってくれなくなって
そのうち話さなくなって。


美鶴とその友達たちが楽しく笑って帰るのを私は
後ろで一緒に帰りたい。そう思って泣いているの。


これが正夢になったらって思うとすごく怖い。

でも、高校では楽しく過ごしたい。