そして、数日後


私たちは今、屋上へ向かっている。


最後のとどめを刺すために。


「あー、ようやくこの時が来たねー。」


「そうだねー。楽しみー。」


柚木と美姫の二人はいつにも増して嬉しそう。

「楽しそうだね。さぁ、行くよ。」


そう言って、私は屋上の扉を開いた。


梅雨の雨が嘘だったかのように、太陽が私たちを照りつける。