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ベンチに座り、無言でガラス越しに移る空を眺めてもう何時間か経つ。

「あっ。ごめん。さすがにここに居すぎだよね。そろそろ行く?」


「は?気が済むまでいろよ。どうせ暗くなるまで居たいんだろ」


うん。そうだけどさ。。
なぜだろう。早瀬冬馬には何でも見透かされている感じがする。

「ねえ。怖いんだけど?もしかして人の心読む能力者とかじゃないよね?」


「は?ちげえし。。お前以上に分かりやすい表情する奴いねえから」


私って顔に出やすいタイプだったんだ・・知らなかった。

それにしても、、、ホント早瀬冬馬って優しい。

何も言わずにずっと付き合ってくれるなんて。。


「ねえ。さっき言ってた大切な人って、好きな人?」


「・・・・・」


「・・・聞いちゃダメだった?」