諦めない

映画館に行くと。。。

げっ。。人がいっぱい。。

「ね?私たちって、7番スクリーンだよね?」


「うん。。人いっぱいだ。。公開日じゃないのに、人いっぱいなんて。。すごい人気だ。立ち見いるっぽいから気をつけてね」

田中くんはそう言うと、私の手をつかみ、人がいっぱいいる中をくぐり抜けた。

ひょえーーいたっ。。

ぶつかっちゃった。。

ようやくチケットに書かれた席に到着し座る。

「ありがと。。、助かったー。私1人じゃ諦めて帰ってたかも。。」

「いや。。ほんとごめん。こんなことになってるなんて。。開演間近じゃなくてもっと早く来ればよかったね。ほんとごめん。」


「そんなことで謝んないでよー。ぜんぜん!!ありがとう!
。。、、

。。。。

あっ。」

パッと田中くんの顔から目を逸らした瞬間に私の手元を見ると。。。
まだ田中君と手繋いだまんまでびっくりして手を離してしまった。。

「あっごめん。。ビックリして。」

田中くんの顔を見ると、悲しそう。。
ヤバい。。酷いことしちゃった。。

。。。
どうしよ。。

今日はデートなのに。。田中くんが悲しい顔していいはず無いよね。。

「。。。今日だけ。。。」

っと言って、田中くんの手を握った。
すると田中くんはすこし照れた顔をして
小さい声でありがとうって言ってくれた。