いいじゃん、俺の彼女になれば。

そして、トコトコ数歩あたしに歩み寄った。



「授業もなくてさ。
こーんな楽しい文化祭の日に。
泣いてるよーな子、ほっとけないなー」



そう言いながら、再びあたしの横に腰を下ろす。



「なにがあったのー?」



そう聞いてくれる優しい笑顔。



やばい、この人……癒される。



そう思ったとき……。



「ふぇ……」



あたしは、思わず、泣きだしてしまった。