数分間の沈黙。



こんな……泣いてるあたしなんて、きっと迷惑だと思うから。



「あの……じゃ……。
また、明日……」



机の中の教科書をカバンに入れて、えりちゃんと有香ちゃんに背を向けようとした。



その瞬間……。



「そんなにあたし達、信用できない?」



有香ちゃんのピリッと鋭い声が聞こえた。