そもそも南くんと、どうして、あんなやりとりになったかというと、話は、数十分前にさかのぼるんだけど……。 「芦川さん、好きです。 付き合ってください!」 屋外特設ステージ裏のおっきな木がおいしげる裏庭で……。 あたしは、本日5人目の男子に告白されていた。 もちろん、答えは……。 「ごめんなさい」 なんだけど……。 さすがに、今日はキツくて、あたしはへにゃへにゃとその場に座り込んでしまった。