「ミルク、今日はめちゃくちゃ一緒にいたな~。 心愛ちゃんのことが気にいったのかも」 ミルクが帰ったあとの裏庭で。 ベンチに座ってココアを飲みながら……。 ゆるふわ王子が、あたしにニコッと笑いかけた。 でも、次の瞬間、名残惜しそうにミルクが消えた方向に目を向ける。 「でも、さみしいな~。 もうちょっと一緒にいたかったな~」 肩を落とす姿が、ちっちゃい子みたいで、ほんとに可愛い。 素直だなー。 心の中にあること、全部しゃべっちゃってんじゃない?