いいじゃん、俺の彼女になれば。

「コレ。
あげようと思って」



その瞬間……。



ゆるふわ王子の顔が輝いた。



「やばっ。
コレ、購買のクッキーじゃん!
よく手に入ったね~。
幻とまで言われてるものなのに~」



「……ん。
まーね。
たまたま……」



ほんとは、めちゃくちゃダッシュして並んだクセに。



わざとなんでもないフリをしてしまう。