side龍

新しく妹になると聞かされた女は、とても綺麗な女だった。




それにこの女は面白い。

唯っていう新しく俺たちの妹になる女は俺たちに嫌われようとした。




嵐はこの女の演技に騙されたようだが、兄貴と俺の目は騙されない。







「なぁ。龍王の姫にならないか?」



「はぁ!?」



「俺のことは龍でいい。だから唯って呼ぶ。」


「俺のことも優とかお兄ちゃんとか優にぃなんでもいいよ。よろしくね。唯。」



「じゃあ僕も嵐でいいよ!よろしくね!唯ねぇ!」



口々に挨拶をしていく。

「あぁ、よろしく...じゃなくて、なに?!いきなり姫になってなんて!」