「唯の言う社長もどんなに恐ろしい人か...!!」



これにはカチンときた。



「社長は私の恩人だ!社長を悪く言うな!!」


母さんが私の面倒を見れなくなった時、たくさんの愛を注いで私を育ててくれたおじいちゃんを悪く言われて、黙っていられなかった。



「唯ちゃん?!落ち着いて!」


きっとこの時の私は、無意識に結構な殺気が出ていたんだろう。


母さんの顔が青ざめている。



正気に戻してくれたのは、斗真さんだった。