【完】365日、君をずっと想うから。



だけど、だからこそ。



〝怖い〟

喉のもとまで出てきた言葉が、口から出るのを拒んだ。



蓮に迷惑かけたくない、そう思っちゃったんだ。



「ううん、なんでもないっ!
なんとなく蓮の声聴きたくなっちゃっただけ」



《花?》



「急にごめんね!
……じゃあ!」



蓮の反応を待つ前に、私は一方的に電話を切った。



スマホを持っていた手をガクンと下げ、うなだれる。



あぁもう、なにしてるんだろう。


急に電話して、それを勝手に切るなんて、自己中心的もいいところだよね。



でも……こうすることしかできなかった。



怖いなんて甘えちゃ、蓮を困らせるだけだから。



ぎゅっと拳を握りしめて自分を奮い立たせ、もう一度プリントの束と向き合う。