「え……?」



気づけば、隣に座っていた蓮が頭を横に倒し、私の肩にもたれかかっていた。



な、なんで肩に頭乗せて……!?



しかも、近いよ……!



「れ、蓮、あのっ……」



「うるせーな。
疲れてるんだから、黙って肩貸せよ」



「で、でもっ……」



「動くな、命令」



「……っ」



だ、だって、こんなことされたら、普通じゃいられないし……!



蓮の体が、熱が、近すぎて、鼓動が騒ぐ。



まるで体中の熱が、蓮の頭が当たっている肩に集中してしまったみたいだ。