【完】365日、君をずっと想うから。







そして、自転車が走ること10分後。



「うっわー!
すごい! 海だー!」



目の前に広がっていたのは、キラキラときらめく海。



蓮が連れてきてくれたのは、海だった。



「ここ、意外と知られてない穴場なんだよな」



確かに、私達の他に人はだれもいない。



それが余計に開放的で。



「海に来たのなんて、何年ぶりだろう!
ワクワクする!」



「ふっ、はしゃぎすぎ。
ガキかよ」



目を輝かせ海に駆け寄る私に、自転車にもたれながら苦笑する蓮。



だってだって、はしゃがずにはいられないよ。



こんな素敵な場所に来られるなんて。



高校からそう遠くない海に、放課後だれかと行くのが、密かな夢でもあった。