【完】365日、君をずっと想うから。



次に覚えているのは、男の子におぶわれていたときのこと。



状況を理解できず、まだふわふわしている頭で、私は目の前の男の子のキャップを見つめた。



『あれ、花、どうして……』



『熱をだして、寝ちゃってたんだ。
君の家まで送ってくよ。
あの高台に住んでる子だよね?』



私をおぶってくれている男の子が、そう言った。



『なんでしってるの……?』



『ツインテールの女の子が住んでるって聞いたことあるんだ』



男の子が歩くたび、心地よい振動が体を微かに揺らす。



男の子の背中は、優しくて温かったのを覚えてる。



そして男の子の声は、混乱しきった私の心を安心させてくれた。