それからどのくらい眠っていたのだろう。



「んん……」



瞼に落ちた温かい陽射しに、私は目を開いた。



「はぁ〜、よく寝た……」



伸びをしようとした私は、そこで膝に違和感を覚えた。



……あれ?

なんだか、膝が重いような?



不意に膝に視線を向けた私は

「……っ?」

思わず絶句した。



だって、私の膝の上に頭を乗せて男子が眠っていたのだから。



「え? え? ええっ?」



そんな私の動揺なんか知る由もなく、私の膝枕でスヤスヤと眠っている男子。



な、なっ?

なんでこんな状況になってるの!?



私が寝てる間に、この男子が膝枕をしてきたってこと?



「ええええ!」