「私も、蓮に出会えて良かった。 ……私は多分、蓮に出会うために生まれてきたんだよ」 蓮と出会って、世界が変わった。 蓮がいろんな景色を見せてくれた。 そんな私の言葉を聞きながら、蓮は穏やかに微笑んでいた。 その瞳に私を写して。 「花」 「ん?」 蓮が目を細め、一文字一文字を噛みしめるように慈しむように紡いだ。 「強く、なったな」 ───そして。 ゆっくりと、静かに、瞼が閉じていく。 刹那、透明な雫が蓮の瞳からこぼれ、頰を伝った。 蓮の笑顔が、溶けていく。