【完】365日、君をずっと想うから。







ただひたすらに暗闇が続く世界で、俺は花を想った。





今もまだ、最期に聞いた花の言葉が頭にこびりついて離れない。



俺に生きる意味をくれたのは、花だった。



いつ死んでもいい、

そう思った俺が、もっと生きてみたくなった。



花の笑顔を隣でずっと見ていたい、そう思った。



だけど俺は、そんな花の涙を拭ってやれなかった。



花にあんな顔させたまま、死ねるかよ……。



花に、生きていてほしい。


あの笑顔を絶やすことなく、生きてくれ……。





暗闇の中で願った。



灯りなんてどこにも見当たらないその中で、俺は願った。



もしも願いがひとつ叶うなら、どうか、別れがきたあの時の前に戻してください。



孤独なあいつの悲しみを、すべて消し去ってやりたい。



花が幸せな未来を歩むこと、

そのためなら俺はどうなっても構わないから───。