『俺は、病気だ。
宣告された余命の時期を、もう、過ぎてる……』
『……うそ……うそ……』
花が俺の肩に顔を埋め、いやいやと首を振った。
『やだ……!
そんなこと言わないで、蓮……っ』
『もう、無理、なんだ、よ……』
呼吸ができなくなってくる。
振り絞るように声を上げる。
『死なないで、蓮……!
私をひとりぼっちにしないって、約束したじゃない……っ。
蓮がいなくなっちゃったら、私どうやって生きていけばいいの?
ねぇ、蓮ってば……!』
『は、な……』
なんで……なんで。
最期に見るのが、花の泣き顔なんだよ。
なにか言ってやりたかったのに、もう身体は限界だった。
『蓮が死ぬなら、私も死ぬ……っ』
叫ぶような声が聞こえた瞬間力が尽き、意識が遠ざかっていった。


