【完】365日、君をずっと想うから。



ゆっくりと瞼が降りてくる。



抗うこともできず、目を閉じようとしたそのとき。



『……蓮っ!』



ずっと聞きたかった、でも今は一番聞きたくなかった声が、俺の名前を呼んだ。



『蓮……!』



薄れていく意識の中で、俺を掴んで離さない声。



ゆっくりと視線を、声がする方に向けた。



視線の先では、花がスクールバックを投げだして、こちらへ駆けてきていた。



なんで来ちゃうんだよ、花……。



そう思ってもなにもできないでいると、花が覆い被さるようにして、横たわっている俺にを抱きしめた。



『蓮、蓮、大丈夫……っ?
ねぇ、返事して……っ』



『……花』



やっとのことで、その名前を呼ぶ。



『ねぇ、どうしたの……?
どこか悪いの……っ?
お願い、しっかりして、蓮……!』



『……俺、は、もう花と一緒に、いられねぇんだよ……』



『え……?』



一瞬にして、花の声が絶望と混乱の色に染まる。