重い身体をやっとのことで引きずり、横たわった大木の上に座る。
『はぁはぁ……』
息を切らし、荒い呼吸を繰り返していると。
突然ポケットにしまっていたケータイが震え、続け様に着信を知らせた。
ケータイを取り出し、震える手でディスプレイを見ると、それは花からのメールの着信だった。
何通ものメールが、受信フォルダを埋め尽くしていく。
メールを開いて、すぐに分かった。
それが、花が未送信フォルダに溜めていたメールだということを。
メールを読むと、やっぱり花はいくつもの悲しみを抱えていて。
俺が想像するよりずっと、その悲しみは花の心を侵食しているようだった。
返信、してやらないと……。
だけど、手に力が入らず、キーボードを叩くことすらままならない。
くそ……。
なんでなにもしてやれねぇんだよ……っ。
花が助けを求めてるっていうのに。
結局俺は、花の悲しみをちっとも拭ってやれてねぇじゃん……。


