【完】365日、君をずっと想うから。



───でも現実は、そんなことできるはずもなかった。



花といると、忘れてしまっていた。


自分には、限られた時間しかないことを。



俺の思いとは裏腹に、花と過ごす時間は長くは続かなかった。



学校を休みがちになり、病状は悪化の一途を辿っていった。



そして、2017年4月31日。



体調がいくらか良くなった俺はふと思い立って、夕方あの丘へ出掛けた。



花と出会った場所。


ここにいると、花を感じられるから。



会いてぇな、花に。



花には、病気のことを話していない。



心配してメールを何通もくれる花に、姿を見せてやりたい。



そして、花の頭を撫でてやるんだ。


〝心配させて悪かった。
ひとりにしてごめんな〟って。



……なんて。



本当は分かってる。


自分の身体のことは、自分が一番───。