【完】365日、君をずっと想うから。



自暴自棄になりながら、無意味に感じる日々を過ごしていた、そんなある日。



青く澄んだ寒空の下で、俺は街を見渡せる丘にいた。



他校のやつらと喧嘩をして、家に帰る途中で偶然通りかかった、この場所。



あっちが吹っかけてきた喧嘩だったけど、簡単にその喧嘩に乗った。



二度と逆らえないようにやっつけてやったけど、ひとりで5人を相手にするのは流石に疲れて。



身体を少し休めるのに、ここはちょうどいい場所だった。



横たわっている大木の上に座る。



体力の衰えを、否が応でも感じずにはいられない。



前まではこんな喧嘩、なんともなかったのに、なんてザマだよ。


ったく、かっこわりぃ。



自分の醜態に苦笑すら漏れる。



……あー、もうこのまま死んでもいいな。



腕を組み、目を瞑りながら、そんなことを思う。



なんだかすべてが嫌なんだよ、もう。



どうせ死ぬんだし。



目を瞑ったまま、一生目が覚めなくてもいい……。