◇ ° ◇ 蓮くんが学校を飛びだしてから、2時間ほどが経った。 ずっと学校で待っていたけれど、やっぱり居ても経ってもいられなくて、俺も花ちゃんを捜しに走りだしていた。 どうか無事であってほしい。 その思いが、足を速める。 どれくらい走っただろう。 曲がり角を曲がったとき、開けた視線の先に、こちらへ歩いてくる花ちゃんと蓮くんの姿が写り、俺は思わず足を止めた。 蓮くんは、彼の友達が言っていたように、怪我した足を引きずっていた。 その足を庇うように、花ちゃんが蓮くんを支えながら歩いていて。