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蓮くんが学校を飛びだしてから、2時間ほどが経った。
ずっと学校で待っていたけれど、やっぱり居ても経ってもいられなくて、俺も花ちゃんを捜しに走りだしていた。
どうか無事であってほしい。
その思いが、足を速める。
どれくらい走っただろう。
曲がり角を曲がったとき、開けた視線の先に、こちらへ歩いてくる花ちゃんと蓮くんの姿が写り、俺は思わず足を止めた。
蓮くんは、彼の友達が言っていたように、怪我した足を引きずっていた。
その足を庇うように、花ちゃんが蓮くんを支えながら歩いていて。
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