【完】365日、君をずっと想うから。



「つーか花、寒そう」



私の思考を遮るように、蓮が声を上げた。



そしてこちらへ近づいてきたかと思うと、不意に首に落ちてきた温もり。



蓮の甘い香りが、鼻孔をくすぐった。



見れば、蓮が巻いていた白いマフラーが私の首にかけられていた。



「このマフラー、使えよ」



「え、でも……っ」



私の戸惑いなんて気に留めず、蓮の視線はただマフラーに落とされている。



真剣な表情で、マフラーを一重、二重と巻きつけてくれていて。



「ったく、寒がりのくせに、無防備で外ほっつき歩いんじゃねぇよ」



「……っ」



寒がりのことまで、知ってくれてるなんて。



なにからなにまでお見通しで。



いつだって不器用の裏に隠した優しさが、温かくて。