「そういえば、最近月島とどうだよ」
話題を切りだしたのは蓮だった。
蓮の声とともに、吐き出された息が靄を作る。
唐突に飛び出したコウくんの話題に、私は思わず目を見開いた。
「……え?
コウくんと会えたこと、知ってるの?」
「そりゃ、校門前で月島と楽しそうに話してるとこ見ればな」
み、見られてたんだ……。
「でも良かったじゃん。
また会えて」
そのとき、胸の中に生まれた、ある違和感に気づいた。
あれ、なんで蓮がコウくんの顔を知っているの?
私といるところを見ても、それがコウくんだとは分からないはず。
だって、会ったこと、ないよね……?


