【完】365日、君をずっと想うから。



反射的に顔を上げた私は、そこにあった蓮の瞳にハッとした。



こちらに向けられた蓮の瞳が悲しいほどにまっすぐすぎて、私は囚われたように目をそらせなくて、


「最後の命令、」


ただ、蓮の唇が静かに言葉を紡ぐのを見ていることしかできなかった。



「え……?」



「俺の言いなりになる契約を解除すること」



「……っ?」



思いがけない言葉に、その意味を理解した途端、私は目を見開いていた。



どういう、こと?



「だから、これも返す」



蓮がポケットから取り出したのは、コウくんへのラブレター。



「もう花に命令しねぇから。
これ渡して、月島に想い伝えろよ」



押し付けられるように渡されたラブレターを受け取りながらも、私の頭は混乱していた。



「な、んで……」



なんで急に、こんなこと言いだすの?