蓮に支えられながら手を引かれて、隣に座るよう誘導される私。
そこに座ったのはいいものの……
向かいならまだしも、隣なんて……!
ち、近いよ……っ!
頰にこもった熱は、まだ引いてくれない。
蓮は考えごとをしているような表情で頬杖をつき、外の景色を見つめている。
透明な静寂が私たちを包み込む。
なにか話さなきゃ……。
話してないと、余計に緊張する……っ。
「……蓮」
掠れ気味の声で、私は名前を呼んだ。
「ん?」
蓮を直視できず、目を伏せ、私はまくしたてるように口を動かす。
「あ、あのね、今日は本当にありがとう。
蓮と遊園地に来られて、すっごく楽しかった。
また……「花」
私のたどたどしい言葉を遮るように、蓮が私の名前を呼んだ。


