【完】365日、君をずっと想うから。



倒れこむようにして、蓮の肩に顔を埋めてしまった私は、一瞬にして頰が熱を持つのを感じた。



蓮の手が私の頭に回った。



そして、ぽんぽんと、子供をあやすようなテンポで頭を撫でられる。



「ったく、なんでこんな危なっかしいんだよ」



耳許をくすぐる、呆れたような吐息。



「ご、ごめん……」



不甲斐なさに謝りながら、身体を起こすと、蓮と至近距離で目が合った。



蓮の形のいい唇が、動く。



「ほんと、花といると気が休まらねぇな」



私に向けられたその笑みを見て、動揺しない方が無理だと思った。


それは、悲しいほどに、綺麗な笑みで。



「……っ」



息が、止まると思った。



慌てて目をそらすことしかできなくて。