「よし、とうちゃーく」
「わ、ここっ……」
蓮が連れてきてくれたのは、市内でも有名な◯◯公園。
敷地内には観覧車や乗り物があって、小さな遊園地みたいな公園。
平日の放課後にも関わらず、中高校生や親子連れで賑わっている。
ここに来たの、いつぶりだろう。
小学校の遠足以来かな。
近くにあるのに、全然来てなかった。
「今日はぱーっと遊ぼうぜ」
そして、私に手を差し出す蓮。
「え?」
その意図が把握できず、きょとんと首をかしげると、蓮が呆れたようなため息をついた。
「人混みではぐれられても迷惑だから、掴んでてやるって言ってんの」
「あ、ありがとう……」
ドキドキしながらも躊躇いがちに手を伸ばすと、蓮がしびれを切らしたかのように向こうから手を伸ばし、私の手を握りしめた。
言葉とは裏腹に、優しく手を引く蓮。


