【完】365日、君をずっと想うから。



目に浮かんできた涙を、こぼれる前に拭いながら、ほっとしていると。



「それより、」



不意に蓮が私の手首を掴んだ。



そして

「行くぞ」

唐突にそう言う。



「……へっ?
行くって、どこに?」



急すぎる展開に、思わず呆気にとられる。



「そんなのどこだっていいだろ」



「で、でも、」



「言っとくけど、俺が決めたことに花の拒否権なんてねぇから。
ぐちぐち言ってないで、この俺が花の時間貰ってやるんだから感謝しろよ」



「……っ」



そして宣言通り私のことなんてまるで無視で、そのまま私の手を引いて歩きだす蓮。



相変わらず強引で、俺様で。



でもその強引さが、蓮だってことを実感させてくれる。



その背中を、なぜかずっと追いかけていたい、そう思った。