椅子に座っているお父さんとお母さん、そして立って頭を下げていた蓮が、こちらを見て驚きに目を見開いている。 「花……?」 (違う) そう言いたいのに、口を動かしても声が出てくれない。 蓮はなにも悪くないって、今すぐ否定したいのに。 泣きそうになりながらも、何度も口を動かす。 (違う、違う……っ) お願い、声出て ─── 花、花、頑張って、花……! 「……が…う…………違う……!」 声が、出た。 喉に手を当てる。 驚きに、思わず目を見開く。 出た……声……。