【完】365日、君をずっと想うから。



目を見開いたまま固まってしまった私に、お姉ちゃんが大袈裟に溜め息を吐いてそれをぶつける。



「はーあ。
あんたも、なんでなにも言わないわけ?
そうやっていつもだんまりでさぁ。
さすが出来損ない。
暗すぎっていうか、もはや気色悪い」



なにも言わない ─── 言えない ─── 私に痺れを切らしたようにそう言い放ち、お姉ちゃんはまたツカツカと音を立てて歩きだした。



私は、動けなかった。



ある確信が、動くことを拒んでいた。



その男子に心当たりがあるから。



きっと、蓮だ……。

蓮が毎日来ているんだ……。



昼間は毎日図書館に行ってるから、全然気づかなかった。



でも、何のために……?



《蓮、毎日家に来てくれているの?》


夜になって蓮にそうメールをしたけど、その日返信はなかった。








°