【完】365日、君をずっと想うから。



と、下げた視界の端に、お姉ちゃんお気に入りの金色のハイヒールの爪先が写った。



直後、降りかかってくる声。



「あんたさぁ、あのチャラチャラした男と知り合いなの?
毎日毎日お父さんが帰って来る頃になると家に押しかけてきて、ほんと迷惑なんだけど。
どうにかしてよ」



え……?



お姉ちゃんの言葉に、思わず顔を上げる。



お姉ちゃんに対する恐怖よりも、今は頭に浮かんだある人のことの方が心を大きく占めていた。



「つるむ相手くらい、花の頭でだって考えられるでしょ?
花達と、私が同類に見られたらどうしてくれんのよ」